本 その191

 

本日紹介するのは、アレックス・ラミレス著

 

CHANGE! 人とチームを強くする、ラミレス思考 です。

 

 

外国人選手として史上初の日本プロ野球のみで通算2000本安打を達成、日本プロ野球史上最多8年連続100打点など数々の記録を達成した文字通り最強助っ人のラミちゃんことアレックス・ラミレス監督が、日本で成功した経験と早くも2年足らずで名将と呼ばれるまでになったチームのマネジメント術をまとめた一冊です。

 

 

万年Bクラスのベイスターズに大きな変化を与えた選手の起用術やコミュニケーションの取り方、今の選手への期待や評価などプロ野球ファンが今まさにベイスターズのここが見所というところも惜しげもなく披露してます。

 

またオールドファンには、現役時代に苦戦した投手や自分が日本にアジャストするうえで刺激をもらったチームメイトや他チームの選手などのエピソードも楽しめます。

 

ゲッツでおなじみのパフォーマンスを始めた理由や監督となり封印した理由、セ・リーグとパ・リーグの野球の違いや各球場やバッテリーの相性まで詳細に考慮したデータ活用、新しい外国人選手が活躍するために必要なもの、また新しい外国人選手の攻め方など従来からよく言われる野球のセオリーとまた違った目線も楽しめる一冊です。

 

余談ながら現役時代に成績だけでなくパフォーマンスをはじめとした明るいキャラクターでも愛されたラミちゃんですが、昨今メジャーリーグの影響でよく言われる派手なガッツポーズやパフォーマンスは相手に敬意が足りないという暗黙のルールが存在するのも事実。

 

ほとんどの選手は、ラミちゃんと接することで日本でパフォーマンスをすることがどういうことなのかを理解してくれたそうですが、最後までそれを受け入れなかったという投手がいたというエピソードも告白。

 

 

ネタバレですが、その投手が中日のエディー・ギャラードと聞いて、納得してしまいました。

 

そんな余談から今の時代に組織を導くリーダー像に至るまで、楽しめる内容でした。

 

 

| | 16:34 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP -
本 その190

 

今回紹介するのは、

 

『ブラッド・エルドレッド 広島を愛し、広島に愛された男』です。

 

説明不要の著者は

 

 

広島カープ史上最長の在籍を誇る助っ人、ブラッド・エルドレッド本人です。

 

どこの球団も在籍年数に関わらず、インパクトを残す活躍をするとチーム史上最高、最強の助っ人なんて表現をされることがあると思いますが、カープにとってはエルドレッドこそ相応しいと言って過言ではないでしょう。

 

 

インパクトは大門投手をレフトまで追いかけたロド・アレン

 

 

左投げ右打ちの大砲ルイス・メディーナ

 

 

監督としてもファンを沸かせるハッスルぶりを見せたマーティ・ブラウン

 

 

実力的には最強クラスながらダイエーにも移籍したルイス・ロペス

 

 

ユーティリティーからいきなり30本塁打に覚醒したエディー・ディアス

 

 

二けた勝利2度もロッテに移籍したネイト・ミンチー

 

 

こちらも攻守に活躍も阪神に移籍したアンディー・シーツ

 

 

強打の内野手でヤクルト、オリックスでもプレーのグレッグ・ラロッカ

 

 

メジャーにも返り咲いたコルビー・ルイス

 

 

全米ドラフト1位エース、最後はオリックス移籍のブライアン・バリントン

 

 

今や球界最高の抑え投手、西武、ソフトバンクと渡り歩くデニス・サファテ

 

とにかく成績やインパクト最強助っ人は数知れずのチームながらカープ一筋という選手としてチーム史上最高となると在籍年数も含めてエルドレッドに落ち着くのも納得です。

 

助っ人外国人として書籍化されるほどの選手というのはなかなか多くはありませんし、今や日本一ともいえるカープ人気に乗っかって、もっと深くカープを知りたいファンのために発売されたなんて思われるかもしれませんが、日本でプレーして成功するために必要なメンタリティーやマイナー、メジャーリーグ時代のエピソードなどなかなかミーハーな内容では満足できない人にも興味深い一冊になってます。

 

 

その他、もちろんカープファンも嬉しい新旧チームメイトや監督、通訳さんとのエピソードなんかもあり楽しく読み進めれると思います。

 

読み終わってエルドレッドのカープ愛の凄さに感銘を受けましたし、選手のケアやスタッフ、オーナーとの関係性など本当にいいチームなんだなと思いました。

 

カープ人気が一過性でなく、浸透、定着していく裏にはこうした目に見えないチーム内の環境整備を努力してきた積み重ねがあったんだなと気付かされました。

 

エルドレッドファンは、更に好きになり、他球団ファンもエルドレッドのファンになってしまう。

 

そんな一冊です。

 

 

| | 20:40 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP -
本 その189

 

本日紹介するのは、元横浜DeNAベイスターズの高森勇旗著

 

『俺たちの戦力外通告』です。

 

 

自らも戦力外通告を経験し、ライターに転身したという筆者、正直うっすら名前を聞いたことある程度でしたが(すいません。)、ヤンキースの田中投手と同期、しかも我がルーツ富山出身ということで、親近感がわきました。

 

そんな筆者が同じ戦力外通告を受けた選手に当時と今を語ってもらうインタビュー形式の本です。

 

新幹線のグリーン車専用搭載誌(そんな雑誌があることをグリーン車乗ったことないので知りませんでした(汗)。)に2年間にわたって連載されていたものを書籍化したとのことですが、普通の雑誌にしても豪華すぎるインタビューの数々です。

 

甲子園のスター選手、メジャーリーガー、名球会入り選手、オールスター選手、WBC代表選手、オリンピック代表選手、東大出身、無名の育成選手、海外でのプレー経験のある選手などなど、合計25名の元プロ野球選手が当時の想いや今について話をしてくれています。

 

1選手がキャリアに関わらず数ページでまとめられているのですが、年末のトライアウトを受けるドキュメント番組よりもギュッとつまったリアルがあります。

 

インタビューを聴く側もプロの世界の厳しさを知っているからくるものだと思います。

 

取材時期がさまざまながら、まえがき、25名の記事、あとがき、、、

 

この流れがうまく編集されていて、起承転結がより一冊トータルで読み進めたくなる内容です。

 

時間がない人は、まえがき、最後のインタビューの1名、あとがきの3つ読むだけでもこの本の面白さが充分伝わり、中をもっと読んでみたくなること間違いなしと思います。

 

グリーン車にあったこの雑誌を読んで移動中に生き方が変わった現役もしくは元プロ野球選手がいるんじゃないか?と思える経験者の言葉の重みは一見の価値ありです。

 

 

 

| | 18:07 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP -
本 その188

 

本日紹介するのは、フィギール彩より出版の宮寺匡広著

 

『NPB以外の選択肢』です。

 

著者本人も含め、NPBの道に進めなかった野球人がなんとか野球に携わるためアメリカ、日本の独立リーグ、あるいは海外のリーグでプレーしたり、指導者となったりというNPBの野球選手以外の生き方を追ったノンフィクションです。

 

取り上げた野球人は、7名。

 

そして、NPBを経験せずに最高峰のメジャーリーガーを経験したパイオニアであるマック鈴木投手のインタビューを含んだ構成になっています。

 

7名のうちで知っていたのはメジャーのブルペンキャッチャーとして活躍している植松泰良氏。

実は、BCリーグで観戦した試合にも出場されていた井野口祐介選手など意識せずプレーを観ていた独立リーガーにも色んなドラマや野球哲学がつまっていて、非常に興味深い内容になってます。

 

個人的に最も興味深かったのは、これを読んだあとNPB、MLBの経験なしで初めてMLB傘下のコーチとして契約した三好貴士氏のドキュメントでした。アメリカの独立リーグでトライアウトに受からなかった選手が、アメリカプロ野球で日本人初の監督となった野球人生を追ったエピソードは、映画やドラマよりドラマチックなものでした。

 

そこには、

 

 

キャリア19年でオールスターにも選ばれ、盗塁王1回、首位打者1回、三塁打王5回、通算668盗塁15年連続の20盗塁以上を記録した名選手で、三好氏が最初に入団した独立リーグのチームの監督ウィリー・ウィルソンを激怒させたエピソードと感動のプロ初出場エピソード。

 

 

 

また別の独立リーグのチームで指導を仰いだ元メジャーリーガーでメジャー21年のキャリアでオールスター、通算414本塁打、ブレーブスではハンク・アアロンとデイビー・ジョンソンと史上初の40本塁打トリオとして活躍、タイガースでの85年には38歳にして40本で歴代最年長本塁打王にも輝いたスラッガー、ダレル・エバンスを感激させたエピソードなど、なかなかディープなMLBファンでも知らないレジェンドとのエピソードの数々は見ごたえありでした。

 

 

 

その他に出てくる独立リーガーや指導者も野球との関わり方だけでなく、仕事や生き方などで読者の参考になる考えや行動の起こし方が記されており、普通とは違う野球関連の本として新たなジャンルともいえる面白い本でした。

 

 

オススメです。

 

 

 

 

| | 20:59 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP -
本 その187

 

本日紹介するのは角川書店より出版、島田慎二著

 

『千葉ジェッツの奇跡』です。

 

日本のプロバスケチーム、千葉ジェッツ代表にしてリーグのバイスチェアマンまで務める著者、島田慎二氏は、Bリーグの前身BJリーグ時代に千葉ジェッツを立ち上げた知り合いより経営のアドバイスを求められたことをきっかけに日本のプロバスケ界に携わり、経営難で瀕死のチームをリーグの集客ナンバー1クラブにしたということで注目されました。

 

地元地域密着で夢のクラブ経営をしたい起業家が集まったBJリーグと大手企業のバックアップで力のある選手を揃える元実業団クラブ中心のJBLという二つのリーグが国内に存在する国際的にもまれなプロスポーツの形が問題視されていたプロバスケ界において、二つのリーグの良さをひとつにすることで生まれるバスケ界の可能性を信じて様々な困難を乗り越えてきた様子が描かれており、単なるスポーツエンターテイメントの経営術の本ではなく日本プロバスケ界の歴史を知る上でも勉強になる一冊になってます。

 

この本を読むと野球の独立リーグや女子プロ野球などの経営にもあてはまるような問題点も見えるような気がしました。

 

特に印象に残ったのは、夢を持った運営サイドの人たちがその優先順位を最初から一番に置くことで経営に苦戦している部分で、夢を語る前にやらなければならないことがあるということを気付かせてくれる点でした。

 

単なるクラブチーム経営の枠に収まらず、いろんな経営についてのヒントがあり、更にプロバスケ界にも興味が沸く内容はスポーツファンだけでなく、起業家や経営者に興味のある人にも向けたビジネス書として気軽に読めるオススメ本です。

 

 

 

 

 

| | 20:25 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP -
本 その186

 

本日紹介する本は、文藝春秋より出版の

 

『オードリーのNFL倶楽部ー若林のアメフト熱視線』です。

 

アメフトファンにはおなじみのオードリーが司会を務める日テレのNFLハイライト番組の1コーナー若林の熱視線をまとめた一冊です。

 

野球ファンにも二刀流選手や野球選手の家族がプレーしていたりとつながりの多いアメフトながら日本ではマイナースポーツゆえ、ポジションやルールが難しいことやその複雑な戦術が持つ意味を深く知るのは困難なことからアメフト関連の書籍が乏しいのが現実です。

 

それらを面白くわかりやすくまとめたアメフトの魅力を経験者以外にも広める待望の一冊です。

 

とはいえ、たたでさえアメフト関連の書籍が少ない中、アメフト経験者も満足できそうなマニアックなことまで語れないと書籍化は難しい。そんな中、オードリーのふたりは共に高校時代にアメフト部に所属したバリバリの経験者。

 

アメフトの面白さもさることながら学生時代の自身のエピソードなど、経験者、未経験者をアメフトの世界へ惹きつけてくれるには持って来いで、数少ないアメフト書籍に抜擢されたのもうなずけます。

 

 

スーパーボウルも終了し、アメフトシーズンも終わりにむかいますが、これを読んで来季に備えたり、シーズンを振り返るのもいいですね。オススメです。

 

 

 

| | 17:25 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP -
本 その185

 

本日紹介するのは、戌年なのに丑に関する二冊。

 

またも図書館で借りたネタです。

 

右から『近鉄バファローズの時代』

 

そして左は『グッバイ ジョーダン』です。

 

まずバファローズの本は、59年間の球団の歴史をギュッと一冊にしたもの。

 

大阪バファローズ研究会名義の著書で、複数のライターによって歴史に残る名勝負や名選手のエピソードが簡潔にまとめられていたり、59年間を1シーズンずつ印象的な出来事と振り返る紹介ありで、大まかな歴史を知る資料として使えそうなバファローズを知る野球ファンなら是非読んでおきたい一冊です。

 

とにかく個性的な選手が多かっただけに、このボリュームでも名選手の紹介を絞るのが難しい中、注目は助っ人の紹介。

 

ご存知、昭和ファンには忘れられないマニエル、ブライアント、そして最近ではローズとここまでの紹介は当然ながら意外にも

 

 

メキシコ出身の左腕、ナルシソ・エルビラ投手を取り上げるというマニアックさ。

 

個人的には、この本を手に取った要因のひとつでした。

 

母国メキシコでもシーズン2度のノーヒッターを記録した左腕が、パ・リーグ史上初の外国人ノーヒッターを記録し、韓国でもリーグ制覇に貢献したという知る人ぞ知る助っ人のキャリアエピソードもコアな近鉄ファンにもオススメできる内容です。

 

さて、もう一冊の『グッバイ ジョーダン』は、シカゴ在住のスポーツライター梅田香子氏が、バスケットボール界の神様マイケル・ジョーダンとの出会いから99年に発表した2度目の引退までを追ったノンフィクション。

 

1度目の引退後MLBに挑戦した時の野球選手やNBA選手らの反応、野球を諦めるきっかけとなった理由、そして野球を断念してからNBA復帰までに地元シカゴが興奮した1週間を振り返ったエピソードは、まるでそこにいるかのような高揚感を未だに感じて非常に楽しめました。

 

 

野球ファンとしては、野球でつけた背番号45番の理由やバスケでも23番をつけた理由なんかもわかって面白かったり、元マイナーリーガーで同時期にNBAでプレーしたケビン・ジョンソンが、古巣アスレチックスのキャンプで打撃練習したなんてエピソードやメジャーデビュー当時の野茂投手とジョーダンのもとを訪ねたエピソードなど楽しめます。

 

バスケの浅いファンとしても懐かしい名前がたくさん出てきて面白いですし、オススメのバスケ本の紹介なんかもあり、もう少し野球選手としてのジョーダンを深堀できそうです。

 

ちょっと野球時代の知られざる一面狙いで読みましたが、やはり世界で最も影響力のあるアスリートの言動の数々は、読者自身が年齢を重ねることでまた深みのある人生訓が隠れており新鮮に楽しめました。

 

 

 

 

バファローズ、ブルズと牛つながり本の紹介でした。

 

 

 

 

| | 13:48 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP -
本 その184

 

17年最後の一冊は、日本文芸社より出版の『谷繁流キャッチャー思考』です。

 

帯にも書かれてますが、あの野村克也氏を越える歴代1位の3021試合出場を果たした捕手、谷繁元信氏の初の著書です。

 

27年間も捕手としてプレーし、27年間連続本塁打を放った打撃も歴代最長、6度のゴールドグラブに通算2000安打の名球会選手。

 

選手兼監督や所属2チームで日本シリーズ制覇などプロ野球選手でも経験したことがないとか経験者は一握りというようなキャリアを築いてきた同氏の捕手としてプロ野球選手として生き抜いてきた軌跡と取り組んだことをまとめた一冊です。

 

個人的にも草野球でヘボ捕手を努めるため、こういう捕手が書いた本というのは興味津々なわけですが、実用的練習法や捕手の心構え、技術、捕手の面白さ、魅力がこれでもかというほどたくさん記されています。

 

名捕手が減ったといわれる中、どうすればいい捕手になれるのか、また指導者のあるべき姿までに言及する内容は、捕手になりたいプレーヤーや指導者に是非読んでほしいくらいです。

 

個人的に最も心に残ったのは、『キャッチャーは二番煎じではダメ』という言葉です。

 

いろいろ深い内容ですが、途方もない内容に見えないのが絶妙な一冊でした。

 

 

| | 03:03 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP -
本 その183

 

本日紹介する本は、ポプラ新書から出版の

 

『プロ野球のお金と契約』です。

 

 

筆者は今シーズン引退した大家友和投手。

 

 

高校卒業でプロ野球のベイスターズにドラフトされ入団。

 

自由契約でアメリカ行きを決め、マイナーリーグからメジャーリーグのレッドソックスに昇格。

 

その後、トレードやFAを経てメジャー数球団に所属し、マイナーリーグやメキシカンリーグ、日本のプロ野球に復帰したり日本アメリカで独立リーグに所属したりと、いろいろなリーグ、レベルを経験しており、その時々にいろいろな契約の形があり、それらを紹介しながらプロ野球選手大家友和の野球人生を振り返るといった内容です。

 

日本人メジャーリーガーと言えば、日本のプロ野球で超一流となりメジャーリーグに移籍するタイプが多く、全盛期でメジャー契約で大型の契約を勝ち取り移籍する選手と夢のために日本時代より年俸が大幅にダウンしても挑戦したいという選手が多いイメージですが、マック鈴木、田澤純一、村田透といったマイナーからのメジャー挑戦選手のなかでも最も長く、契約の増減も経験した大家投手の話は、他の選手達とはひと味違う内容に思います。

 

メジャーとマイナーの昇格、降格におけるオプションや2Aや3Aの移動時の服装や交通手段の違い、FA時に求められる選手のタイプや契約交渉の進めかた、選手から開催するトライアウト、マイナー契約招待選手がおかれる厳しい契約の内容などなど、今までのメジャーリーグ経験者から語られる話にはなかったものが多くて、メジャーリーグやプロ野球の面白さが深くなる一冊です。

 

メディアで伝えられる戦力外や解雇、マイナー契約での挑戦という言葉が必ずしもそのままでなくて、その中にチャンスを含むものやものすごく厳しい挑戦であることが隠れている場合があるということ、その契約が実際どんなものななのかが大家投手が経験した実例であることがリアルで読みごたえがありました。

 

プロ野球やメジャーリーグを目指す選手や新人選手への教科書にしても面白いんじゃないかと思える一冊。

 

冬休みの一冊にオススメです。

 

 

 

 

| | 17:08 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP -
本 その182

 

本日紹介するのは、長谷川滋利著『不可能を可能にすること〜僕のメジャーリーグ日記〜』

 

そして

 

 

『素晴らしき!メジャーリーガー人生』の2冊です。

 

ともにオフに息子さんと野球をしている表紙の写真が、いかにも長谷川氏らしいというか、メジャーリーガーの成功の秘訣あるいはこれまでの野球人生を振り返るという野球ファン必見の内容というよりは、アメリカで生活したい人、自分の可能性を引き出すビジネス書の側面を持つような内容が書かれています。

 

まず『不可能を〜〜』は、マリナーズ移籍2年目の2003年のシーズン開幕から終了までを日記形式で記した一冊で、1日のトレーニングメニュー、試合後の食事や交友関係、メンタルのありかたなどが書かれていて、メジャーリーガーが何をして何を意識してシーズンを過ごしているのかがわかる興味深い内容です。

 

とくにこのシーズンは、

 

 

佐々木選手の故障不在を受けて、ネルソン、ローズ、長谷川のセットアッパー陣がクローザーに起用され、結果キャリアハイと言える活躍でオールスターにも選出されたシーズンだけに試合後の打者との対戦を振り返って言葉や自分でコントロールできないことに不平を言ったりエネルギーを使うのではなくやれることをやるというスタンスで呪文のようにシーズン中意識することを繰り返し記述してます。 

 

そんな方法は、野球の世界だけでなく、我々一般のファンにも仕事や学校でヒントになるような言葉がいろいろありました。

 

『素晴らしき〜〜』のほうはエンジェルス時代から引退するまで日経エンタテイメントで連載していたコラムを編集したものでした。こちらは、アメリカの生活や文化にも触れるシーンが多く、またデビュー当時から引退までに変わっていった球界やアメリカの情勢を振り返れます。

 

9.11テロでの球界、オールスター事情、日本球界再編、初開催WBCといった話題が、時系列で並ぶと時の経つ速さを感じました。

 

野球だけでなく、エンタメ、食、健康法なども語られており、雑学書としても楽しめます。

 

個人的に感心したのは、アメリカに来て目標をゴールと表現するようになったという話題。

 

なりたい姿をゴールと設定して、そのゴールに近づくためにすべきことを設定しクリアしていくことが、大きな目標を掲げるよりすべきことが見えてくるという考えになったという話でした。

 

言葉で書くとニュアンスが伝えにくいですが、趣味、仕事、勉強などなどいろんなシーンで使えそうな考え方だなとためになりました。

 

野球の技術のヒントなどはほぼありませんが、2冊とも頭の使い方が参考になる、それでいて堅苦しくないので読みやすくオススメです。

 

日本球界で支配的なプレーをしてきたタイプでない大リーガーだけに響く何かがある。そんな作品です。

 

 

| | 22:29 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP -
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