本 その182

 

本日紹介するのは、長谷川滋利著『不可能を可能にすること〜僕のメジャーリーグ日記〜』

 

そして

 

 

『素晴らしき!メジャーリーガー人生』の2冊です。

 

ともにオフに息子さんと野球をしている表紙の写真が、いかにも長谷川氏らしいというか、メジャーリーガーの成功の秘訣あるいはこれまでの野球人生を振り返るという野球ファン必見の内容というよりは、アメリカで生活したい人、自分の可能性を引き出すビジネス書の側面を持つような内容が書かれています。

 

まず『不可能を〜〜』は、マリナーズ移籍2年目の2003年のシーズン開幕から終了までを日記形式で記した一冊で、1日のトレーニングメニュー、試合後の食事や交友関係、メンタルのありかたなどが書かれていて、メジャーリーガーが何をして何を意識してシーズンを過ごしているのかがわかる興味深い内容です。

 

とくにこのシーズンは、

 

 

佐々木選手の故障不在を受けて、ネルソン、ローズ、長谷川のセットアッパー陣がクローザーに起用され、結果キャリアハイと言える活躍でオールスターにも選出されたシーズンだけに試合後の打者との対戦を振り返って言葉や自分でコントロールできないことに不平を言ったりエネルギーを使うのではなくやれることをやるというスタンスで呪文のようにシーズン中意識することを繰り返し記述してます。 

 

そんな方法は、野球の世界だけでなく、我々一般のファンにも仕事や学校でヒントになるような言葉がいろいろありました。

 

『素晴らしき〜〜』のほうはエンジェルス時代から引退するまで日経エンタテイメントで連載していたコラムを編集したものでした。こちらは、アメリカの生活や文化にも触れるシーンが多く、またデビュー当時から引退までに変わっていった球界やアメリカの情勢を振り返れます。

 

9.11テロでの球界、オールスター事情、日本球界再編、初開催WBCといった話題が、時系列で並ぶと時の経つ速さを感じました。

 

野球だけでなく、エンタメ、食、健康法なども語られており、雑学書としても楽しめます。

 

個人的に感心したのは、アメリカに来て目標をゴールと表現するようになったという話題。

 

なりたい姿をゴールと設定して、そのゴールに近づくためにすべきことを設定しクリアしていくことが、大きな目標を掲げるよりすべきことが見えてくるという考えになったという話でした。

 

言葉で書くとニュアンスが伝えにくいですが、趣味、仕事、勉強などなどいろんなシーンで使えそうな考え方だなとためになりました。

 

野球の技術のヒントなどはほぼありませんが、2冊とも頭の使い方が参考になる、それでいて堅苦しくないので読みやすくオススメです。

 

日本球界で支配的なプレーをしてきたタイプでない大リーガーだけに響く何かがある。そんな作品です。

 

 

| | 22:29 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP -
本 その181

 

本日紹介するのは、最近すっかり気に入った書店で手に入らない野球書籍を図書館で探すシリーズです。

 

今回は、『新庄語録』です。

 

著者は、新庄剛志研究会なるものの主幹を務める目津 幸太郎氏。

 

どのような方か存じ上げませんが、本書の内容的にスポーツ紙の記者さんのような感じだと察します。

 

独特の表現や言動でファンを楽しませてくれたメジャーリーガー

 

 

新庄剛志選手のプロ野球デビューからメジャーリーグ挑戦1年目までで出た印象的な名言、珍言をその言葉が出てきた状況と合わせて解説してくれるという内容で、新庄選手の発言をおぼえているファンのかたならサクサク読める本だろうなと想像されるかもしれません。

 

まぁ、その通りですが、今の時代にこそ思ったことを口に出して、それでいて嫌味なく(周りを傷つけず笑顔にする)、その言葉と行動が裏腹だったり言葉がちょっと前に言った時と真逆だったりなんてことも引きずらないタイプの人間、必要だなと思いました。

 

単純に見えて深い新庄選手の一面を感じることのできる一冊でした。

 

 

メジャーの暗黙のルールで、のびのびした野球が少し制限されるような一面もあり、この後2年足らずで日本球界に復帰したのもなんとなく理解できたようなそんなエピソードもあり、逆にメジャーで感じたチームメイトを守る、尊重する姿勢。野球を楽しむ姿勢をメジャーから日本球界にいち早く持ち帰ってくれたと思えるエピソードもあり興味深く読めました。

 

暗黙のルールというと、新庄選手が打席でバット高く突き上げる仕草、通称『ジャック打法』の語源やあの姿がメジャーで捕手のサインを盗み見ようと勘違いされ故意死球をもらったエピソードは初耳で、これを読んだ後すぐにそのシルエットが描かれTSU5と書かれたデサント社の金属バットを草野球で参加したチームが持っており、タイムリーすぎて聞かれてないのにそのエピソードを語ってしまいました。

 

またリードしている場面でのカウント3−0からの強振に故意四球を当てたのが、、

 

 

ソフトバンクで一瞬プレーしたペニー投手でした。

 

ソフトバンク退団経緯やタイガース時代にマウンドで捕手と口論するなどイメージ悪いファンのかたもいるかもしれませんが、ドジャース時代はルーキーの斎藤隆投手をチームに溶け込むようフォローしてくれたエピソードなどもあり、イメージがつかない選手ながら、ここでも後に新庄選手に弁明し、早々に仲直りしたことも書かれており、熱さと反省できる素直さを持ち合わせた選手なのかなと思わせるエピソードでした。

 

エピソードを挙げるとキリがないですが、改めて新庄選手の人を惹きつける存在感は唯一無二と思えましたし、そんな選手の活躍した姿をオンタイム観れたことは野球ファン冥利に尽きます。

 

最近懐かしいネタ多いですが、今だから発見できることもあり楽しんでます。

 

またそんなネタからいきなり最近のネタまでいろいろ紹介したいと思います。

 

 

 

| | 22:20 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP -
本 その180

 

本日紹介する本は、野茂英雄著『ドジャー・ブルーの風』です。

 

メジャーリーグデビューから早いもので20年以上経過し、今やなかなか本屋さんでもお目にかかれない、野茂英雄投手のルーキーイヤーを振り返った一冊です。

 

子供の絵本や図鑑などの調達に図書館に行くようになったので、ついでに自分のも、、、

 

とスポーツのコーナーに行くとすでに文献といっていいレベルの野球本の数々。

 

その中で強く惹かれて借りてみました。

 

タダで借りた本にあれこれ感想言うのもどうかなと思いつつ、まぁ基本的に面白くない本は取り上げないだろうし、ここでオススメした本を誰かが気になって読んでみたくなれば、いいんじゃないかと気にせず紹介してみようと、都合よくブログのネタにしているわけですが、どうせなら1発目はパイオニアだろと野茂投手の本を紹介です。

 

 

衝撃のルーキーイヤーを終えて、いろいろなメジャーリーガーからストライキ後の野球にファンの目を向けてくれた感謝を伝えられたシーンは当時の豪華メジャーリーガーの面々が思い出され、懐かしくも知らなかったメジャーリーガーの素顔なども感じることができてスラスラ興味深く読めました。

 

そして現在ようやくマスコミやプロの間でも知識が確立されて、当たり前になって来た投手の体のケアについての知識や方法については、こんなことを当時すでに実践していたのかと驚かされ、本当に彼こそが球界のパイオニアたる存在だったことを改めて思い知らされることになりました。

 

ルーキーイヤーだけでここまでの深い内容を伝えることができた野茂投手にそこから長いキャリアを経て得たものをまた書籍にしてほしいなと野球ファンとして強く感じました。

 

出版業界各社の皆さん、野茂投手にオファーお願いします。

 

オススメ本です!

| | 16:55 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP -
本 その179

 

本日紹介するのは、誠文堂新光社より発売の佐藤政人著の

 

『世界のサンドイッチ図鑑』です。

 

 

スタジアムフードの定番ともいえるサンドイッチ、ホットドック、ハンバーガーなどを世界各地のご当地サンドとして紹介。

 

およそ280のサンドイッチにそれらを挟むパンの種類や作り方、具材と合わせるソースのレシピなどがこれでもかと掲載されています。

 

サンドイッチは全編カラーで写真入り、作られた背景や名前の由来などのエピソードもあり、非常に面白い一冊です。

 

世界各地から集められたサンドイッチ情報は、見るだけで楽しいだけでなく、これは家でも作れるんじゃないかというものもあり、新たな家での食事のレパートリーになりそうなものもあり、何度も読み返して楽しめそうです。

 

影響を受けて思わず作成したのは、、、

 

 

特に掲載されたわけではありませんが、、サラダ用の細切れローストビーフと生野菜、チェダーチーズをマスタードソースで挟んだサンドです。ちょっとシャレた雰囲気にライ麦パンを使用。

 

また、アイルランドで実際にあるという本書の中で紹介された一品。

 

 

クリスプ・サンドイッチはトーストしてないパンにバターを塗り、ポテトチップスを挟んだだけという信じがたい一品。

 

誰でも作れる簡単サンド、今回は素材にこだわり?プロ野球チップスを使用。

 

これが案外美味しかったという。。。。是非お試しあれ。

 

スタジアムに家で作ったサンドイッチを持って出かけたりするのも楽しいかもしれませんね。

 

 

| | 23:33 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP -
本 その178

 

本日紹介するのは、東洋館出版社より発売

 

『ペドロ・マルチネス自伝』です。

 

ご存知、殿堂入りの名投手

 

 

ペドロ・マルチネス本人とボストンヘラルド紙のコラムニスト、マイケル・シルバーマン共著の一冊です。

 

 

ドミニカのドジャースアカデミーからアメリカ野球殿堂入りまでの波乱万丈だった野球人生を振り返る本著は、その活躍を知る人が想像もしなかったような挫折とチャレンジの繰り返し、決して体格的には恵まれなかったペドロ・マルチネスが、外国出身の選手として、メジャーリーグの1番の投手となるため戦ってきたライオンのごときハートの強さが描かれていて、読みごたえがあるストーリーです。

 

 

5歳年上のドジャースのエース格、ラモン・マルチネスの弟して優遇されているのでは、というマイナー時代からの嫉妬。

 

メジャーのロースター当落線上で、実力を示しても契約上トップチームに残れない苛立ちや挫折。

 

この世界で戦うための投球術に対して、内角攻めを必要以上に敵チームから非難され評価されなかったことなど、これだけのスター選手でも実力を知らしめるために壁を乗り越えてきたことが、描かれています。

 

そんな中、マイナーを共に過ごしたラウル・モンデシーやヘンリー・ロドリゲスといったドミニカ出身のチームメイトとの野球以外のアメリカ生活でのエピソードや

 

正当な評価がされず、ドジャースのロースターに残れず野球を辞めようと思ったときに、彼の実力を信じて忍耐と更なる飛躍を促すべく言葉をかけた当時のある一流メジャーリーガーの行動。

 

これまで関わったフロント、コーチや監督との関係性を描いたエピソード。

 

94年、幻の最強チームと呼ばれたエクスポズ時代のエピソード。

 

ボストンでバッテリーを組んだバリテックの凄さ。

 

ステロイドを使用し選手達への想い。

 

メッツ移籍時、獲得希望チームとの交渉エピソード。

 

若手へのアドバイスなどなど。。。

 

対戦した選手やチームメイトの初めて知ったというような一面やこんなチームでプレーした可能性があったかもしれないとか、マウンドでの技術など野球ファンが、驚きや嬉しさを抱くようなエピソードが満載です。

 

 

彼のキャリアをリアルタイムで観ることができたことに改めていい時代に野球を観れたなと思わされました。

 

今シーズンは、いい野球本が多いですが、選手を取り上げたものでは、今季ナンバー1の面白さでした。

 

是非、未読の方にはオススメですよ。

 

 

 

 

| | 19:32 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP -
本 その177

 

本日紹介する本は、ハーパー・コリンズより出版の

ジェフ・パッサン著『豪腕 使い捨てされる15億ドルの商品』です。

 

表紙になっている写真は、投手の肘の傷跡。

 

野球界における肘の故障について、じん帯を修復するトミー・ジョ手術についての現状、選手のサラリーが高騰する中、肘を痛めることを予防するためにコストを割かないプロ球団、新たな肘の治療法や化学的トレーニングによる予防への取り組みなどを紹介。それでも年々トミー・ジョン手術が増加し、手術を行う相手が低年齢化している現状であったりといういろいろな角度から今の肘の故障と野球界とのつながりをまとめた一冊です。

 

 

アメリカのスポーツジャーナリストが書いた野球と故障とのストーリーは、日本の高校野球へも取材を行ったかなりのボリュームで、日本の学生が投げ込みで肘を痛めるという過去から指摘されていたことの真意を探ったり、アメリカの若者がアマチュア時代にトミー・ジョン手術を受けるケースが増えている現状など、今まであまりファンも認識していなかった故障についての情報がたくさん出てきます。

 

 

そしてそれらを専門用語や専門家の話だけでなく、実際にトミー・ジョン手術を受けた投手の復活に向けた動きの密着取材も盛り込みつつ、ストーリーが進みます。

 

 

主役はダイヤモンドバックスのエース格になる存在だったダニエル・ハドソン投手。

トミー・ジョン手術からの復活へのトレーニングやリハビリ、選手の感情や家族のサポートなど長い復活までの道のりの大変さが身に染みてわかります。

 

回復のリハビリ中にもう一度肘のじん帯を断裂するという復活までに2度のトミー・ジョン手術をしたという苦難のストーリーは並みの精神力では乗り切れないだろう激動のものでした。

 

 

そんな中、リハビリ担当コーチのブラッド・アーンズバーグが登場するのですが、肘の故障を経験した元メジャーリーガーだったそうで、調べてみると、レンジャースでライアンの通算300勝の試合でセーブを挙げているとか台湾でもプレーしたとか、投手コーチとしてマーリンズ初の世界一を経験しているなど、新たなメジャーリーガーを後で知る機会になったり、、、

 

 

トミー・ジョン手術の2度行って復活を果たした投手として一番活躍したとされるのが、ファンには渋い中継ぎのスペシャリストで、ダルビッシュ投手のレンジャースでの投手コーチだったダグ・ブロケイルだったという発見もありました。

 

そしてもう一人の主役に

 

 

中継ぎ右腕としてレッズやブリュワーズで活躍したトッド・コフィー投手です。

 

かなり昔に当ブログでも紹介したお気に入りの投手ですが、無名の投手からメジャーまで這い上がった根性とベテランにしてトミー・ジョン手術からのメジャー復帰を狙う異色のストーリーは、豪快でタフなプロ野球選手をここまで消耗させるのかと思わせてくれる厳しくも切ない現実を味わうことになりますが、時々に見せるコフィーの天然ぶりの発言が暗めのストーリーをスリリングに楽しくもしてくれます。

 

その他、肘を故障しない鉄腕として評価されながら年齢から大型の契約を結ぶと故障があるかもという不安の中でFA争奪戦になった

 

 

 

ジョン・レスター投手(現カブス)の契約ストーリー。

 

 

 

そして肘を故障せず無理な投げ方なく投手を極める可能性のある新たな科学的トレーニングを実践し、その効果を証明するため、メジャーでの活躍を目指す投手として

 

 

トレバー・バウアー投手も登場するストーリーは、文字通り新たな可能性を感じさせてくれました。

 

またトミー・ジョンの息子が提唱する新治療法やいろいろな有識者が建てた肘を壊さないフォームやトレーニングなど、日々新たな可能性が生まれつつ、それでもそれを完璧にさせてくれないくらいどんなケースにも起こる故障リスクがあるのだと感じました。

 

購入を迷いさっと手に取ったなら最後の数ページに書かれた

 

 

元メジャーリーガー・斎藤隆さんの解説を読めば、本書の興味深さがわかるかと思います。

 

とにかく新たな発見が多い、投手の故障の世界の最新情報という感じですね。

 

個人的には、夏野球、冬フットボールなんて子供が減り、年間通して子供が野球だけをしている事情が最近のアメリカではあること。

 

また未開の土地で発掘しスカウトした逸材がいるというのも今は昔、今や全国の子供たちを年代別に一か所のプログラムで集結させショーケース的大会を行いスカウトが評価、アマチュアから子供たちがランキング化され、親も巻き込んで将来のスターにすべくシステムができあがって故障の低年齢化を助長しているなどという、いろいろな事情を知れるいい機会になる一冊でした。

 

日本球界にもかなり触れてますので野球ファンのかたは必読クラスのオススメ本です。

 

 

また日米でいまだメジャー、1軍で活躍していない登場選手もいるので、ファンは読んだ後に彼らをフォローするのも楽しいかもしれませんよ。

 

 

| | 23:57 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP -
本 その176

 

本日紹介する本は、論創社から出版、室井昌也著

 

『野球愛は日韓をつなぐ』です。

 

韓国に留学し、韓国野球の語りべの著者が韓国のスポーツ紙で書き続けたコラムから抜粋されたエピソードをまとめたものです。

日本から選手や指導者として渡った者、韓国球界を経て来日した外国人選手や韓国出身の助っ人選手などのエピソード満載です。

 

現在韓国人選手で投打の顔のふたりのコラムが特に多いのでファンの方は面白いと思います。

 

 

サムソンから阪神そしてカージナルスクローザーになったオ・スンファン。

 

 

マリナーズから今季韓国球界に復帰したイ・デホ選手。

 

最近では日本人選手以上にメジャー挑戦が多いだけに、日本ではメジャーじゃないネクストスターや他国リーグで挑戦中の選手。

あるいはすでにメジャーで活躍している韓国人選手なども紹介してくれたら面白かったかなと思います。

 

 

どうしても韓国語に馴染みがないので、向こうの選手の名前を覚えたり、向こうに渡った日本人選手の活躍、元助っ人外国人の活躍など知る機会としてはまたとない一冊です。

 

日本との野球の違いも結構面白いし、WBCでボールに苦しむ日本に比べ韓国はどうかなどといった視点も興味深かったです。

 

今回の韓国だけでなく、現地の情報がわかる人を探して台湾やメキシコ、オーストラリアなどの他国リーグものもあると面白いんじゃないかと思います。出版社さん、海外在住記者のかたに是非検討いただきたい。

 

と採算度外視の野球ファンのリクエストでしめます。

 

| | 22:45 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP -
本 その175

 

本日紹介する本は亜紀書房から出版、中島大輔著

 

『中南米野球はなぜ強いのか』です。

 

NPB、MLBで今や主役となっているラテン系選手の活躍の秘密を探るべく4年越しでドミニカ、キューバ、キュラソー、ベネズエラとこれまで現地で時間をかけて取材されることのなかった4か国を回った野球ファン待望の一冊。

 

同じカリブ海周辺の国々にある野球の違い、文化の違い、政治の違い、あらゆる角度からその国を取材することで各国から出てくる選手たちの特色の秘密が見えてきます。

 

また、興味深いのはメジャーやマイナーではなく、あえてドミニカの現地で選手をスカウトし、数多くの成功をおさめた中日の森監督のドミニカスカウト術やパイプ開拓エピソードが面白いインタビュー。

 

今なお情熱を持って世界の球界を飛び回るレジェンド。

 

 

フリオ・フランコのインタビューは、神々しさを覚えました。

 

キューバではリナレスや亡命直前のグリエルなどの取材もあり、またWBCでも躍進中のオランダ代表で大半の選手出身地でもあるキュラソー島は、なぜあの人口でメジャーのトップ選手が輩出されるのか、そして秘密のベールに包まれている感じのするベネズエラとはどんな国なのか?という数々の興味深い話題が描かれています。

 

取材対象としては、これらの国ほどネタがあるかはわかりませんが、知られざる中南米の野球についてプエルトリコやメキシコ、コロンビアやニカラグアなど更に深い世界に入り込んだ第2弾を出版してほしいですね。

 

 

 

 

 

 

 

| | 01:05 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP -
本 その174

 

本日紹介するのは、ポプラ社から出版の

 

『神さまがくれたホームラン サミー・ソーサ』です。

 

リサイクル書籍として図書館で所蔵されていた本の販売市で購入した掘り出し物的一冊。

 

ご存知

 

 

シーズン本塁打60本超えを3度も達成した唯一の選手。

 

90年代後半のメジャーリーグの顔、サミー・ソーサの自伝です。

 

キャリー・マスカットさんというアメリカの記者がまとめた子供向けの本の翻訳版ですが、監修がラテン系メジャーリーガーの日本の母とも言われる鉄矢多美子さんということで、ソーサの魅力をあますことなく伝えています。

 

伝記としてベーブルースのように図書館に所蔵され続けてほしい反面、運動能力向上薬の噂やコルクバット問題などもあったので、調べて微妙な気分になる子供いてはいかんかもという気持ちもあります。

 

しかし、あのマグワイアとの本塁打フィーバーから20年近く経っていることに時の過ぎる速さを感じます。

 

子供向けのためサラリと読めましたが、いつかドミニカを訪れる機会があるなら地元建てたというショッピングセンター30−30プラザの存在をこの本で思い出し、どうなっているのか行ってみたくなりました。

 

 

| | 19:45 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP -
本 その173

 

久しぶりに本の紹介です。

 

幻冬舎新書より出版『プロ野球・二軍の謎』です。

 

著者はご存知

 

 

元メジャーリーガー、現オリックス・バファローズの二軍監督である田口壮さんです。

 

プロ野球の二軍の知られざる部分がわかりやすく描かれています。

 

1年のスケジュールやウエスタンリーグ他チームの特徴、一軍で成功するためにすべきこと、そして日米の一軍二軍、メジャーマイナーのシステムの違い、オリックスの若い選手の奮闘記、二軍について新たに興味がわいてくるエピソード満載です。

 

二軍戦を観に行きたくなるような内容とともすれば現役の若手選手たちに向けたメッセージともとれるエピソードは、今の若い選手たちの指導者としていろいろな工夫を重ねている姿が見えてきます。

 

田口二軍監督をはじめ吉井コーチ、高津コーチと元メジャーリーガーが指導者として日本プロ野球界にその経験を伝え、球界を新たなレベルへと導こうとしています。

 

次回WBCでは課題となるメジャーリーガーたちとの戦い方が変わった日本代表のベンチに彼ら日本人メジャーリーガーのパイオニアたちの存在があることを願いたくなりました。

 

 

| | 17:49 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP -
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